こんにちは!新検見川駅前整骨院です。
膝の痛みは高齢者だけの問題と思われがちですが、実は30代や40代の方でも多く見られます。特にこの年代は、仕事や家事、育児で体を酷使することが多く、さらにスポーツを継続している方も少なくありません。そのため、膝関節には日常的に大きな負担がかかり、さまざまな疾患が起こりやすくなります。今回は30代・40代に多い膝の疾患について解説していきます。
1. 半月板損傷
半月板は膝関節の内側と外側にある軟骨組織で、クッションのように衝撃を吸収したり、関節を安定させる役割を果たしています。スポーツでのジャンプや急な方向転換、また日常生活でのひねり動作などで損傷することがあります。
30代・40代では若い頃のケガの影響や、繰り返しの負担による摩耗がきっかけとなるケースも多いです。損傷すると膝の引っかかり感、動かした際の痛みや腫れ、階段の昇降時の不安定感などが出やすくなります。
2. 靭帯損傷(特に前十字靭帯)
スポーツ経験がある方に多いのが靭帯損傷です。特に前十字靭帯は膝の安定性を保つ重要な組織で、ジャンプの着地や急なストップ動作で損傷することがあります。
完全断裂してしまうと手術が必要になる場合もありますが、部分的な損傷や伸びてしまった状態では保存療法で回復を目指すことも可能です。30代・40代では「若い頃に痛めた膝が最近また痛み出した」という方も少なくなく、早めの検査とケアが重要になります。
3. 変形性膝関節症(初期段階)
一般的に変形性膝関節症は中高年以降に多い疾患とされていますが、実は30代・40代から始まっていることもあります。軟骨のすり減りが進行すると、膝の内側や前面に痛みが出て、立ち上がりや歩行時に違和感を覚えるようになります。
早い段階ではストレッチや筋力トレーニング、姿勢改善などで進行を遅らせることが可能です。特に太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることが膝への負担軽減につながります。
4. ランナー膝(腸脛靭帯炎)
ジョギングやマラソン、自転車などを趣味とする方に多い疾患がランナー膝です。太ももの外側にある腸脛靭帯が繰り返し膝と擦れることで炎症を起こし、膝の外側に鋭い痛みが生じます。
特に30代・40代は運動不足を感じて急にランニングを始めるケースが多く、準備不足のまま走り込みを続けて痛めてしまうことがあります。正しいフォームの習得やストレッチ、シューズ選びが予防のカギになります。
5. 膝蓋大腿関節症候群(PFPS)
通称「ジャンパー膝」とも呼ばれるこの症状は、膝のお皿(膝蓋骨)と大腿骨の間で摩擦や負担がかかることで起こります。階段の昇り降りやしゃがみ込みで膝前面に痛みを感じやすく、特に女性に多い疾患です。
30代・40代ではデスクワークによる姿勢の崩れや、筋力のバランス不良が要因となることもあります。太ももやお尻の筋肉をバランスよく鍛えることが改善につながります。
6. 早めのケアが重要
膝の疾患は放置してしまうと慢性化し、回復までに長い時間がかかることが多いです。「まだ若いから大丈夫」と思わず、違和感や軽い痛みのうちにケアを始めることが重要です。
当院では、膝の状態を丁寧に確認し、炎症を抑える施術や関節の動きを改善するための治療が出来ます。(O脚矯正や筋膜ストレッチ)
膝に不安がある方は、無理せず一度ご相談ください。
まとめ
30代・40代は仕事や家庭、趣味のスポーツなどで膝に負担がかかりやすい年代です。半月板損傷、靭帯損傷、変形性膝関節症、ランナー膝、膝蓋大腿関節症候群など、さまざまな疾患が発症しやすいため、日頃からのケアと予防が欠かせません。膝に違和感や痛みを感じたら、早めに専門家へご相談いただくことで、より快適な生活を送ることができます。